福島県木造技術開発協同組合

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地球にやさしい夢の工法が誕生

新木造建築工法スケルトンウッドシステム



開発のポイントは・・・


「構造用集成材外壁」及びこれを用いた
「新・集成材パネル木造建築工法」の開発の成功!

今回は、「構造用集成材外壁」の開発及びこれを用いた「新・集成材パネル木造建築工法」の開発を成功させることができました。
開発した集成パネルは、厚さ10.5cm×幅60cmで長さは自在。従って、一般住宅のほか公共施設等の大型建築も充分可能です。
大きな可能性を秘めた新工法に期待も大きく、問い合わせもたくさん届いております。

 

新工法の特徴は


@木材の使用料が、在来工法の約3.6倍

軸組工法が一般的である「一般木造住宅」は、例えば、内壁と外壁の間は空洞で、通常はここにグラス・ウール等の断熱材が入っています。
一方、スケルトン・ウッド・システムによる工法では、厚さ10.5cm×幅60cmのパネルが内・外壁となるため、軸組工法と比べて約3.6倍の木材を使用します。


A 優れた調温(断熱)・調湿性で快適!

木材にはもともとの性質として外気湿度が高くなると吸湿し、低くなると放出する調湿機能があり、室内防露性に優れた性能を示します。
また、木はそのポーラス構造により、調温(断熱)性をもち、冷暖房時における省エネルギーの面で、高いコスト・パフォーマンスが得られます。経済的にも安心です。


B 優れた防音性を発揮!

木は、繊維の固まりであり、ミクロ的には穴の集合体で構成されているため、コンクリートに比べて、約10倍の吸音率があります。集成パネルの厚みを調整することにより、高い防音効果が得られます。


C 優れた耐震性で安心!

構造的には、ツー・バイ・フォー(2×4)工法と同じなので、地震時の横揺れ、縦揺れ等に対して高い耐震性が得られるので安心です。


D耐火性の問題もクリア

国土交通省((財)建材試験センター)の防火構造性能評価試験に合格するなど、「木は燃えやすく、木造住宅は、火事になりやすい。」との懸念は払拭されました。
これはパネルに厚みがあるため、表面は燃焼するがそのために炭化層が形成されるからで、よく火事現場等で太い柱がそのまま残るという現象がこれです。
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E建築費は在来工法と同等!

住宅は、木材の使用量が多くなると材料費がかさむとともに、現場加工に伴う人件費の関係から一般には建築費が高くなりますが、「スケルトン・ウッド・システム工法」では、集成材パネルとして部材ピースを少なくすることにより、材積が増してもコストを抑えることができます。



F地産地消に貢献!

福島県の森林面積は、945,000haで全国第4位 、杉、檜、赤松、唐松等樹種が豊富です。「スケルトン・ウッド・システム」は、これらの地場素材をふんだんに使用することから“地産地消”に大きく貢献します。


G優れた施工性

工場での加工度を高めて現場の加工を少なくできるため、大工工事等の面で人件費の削減を可能としました。


H木のぬくもりが伝わる優れた景観・住環境性

内外壁など木目がそのまま出るので、目にも優しく、木のぬくもりをふんだんに感じられます。間取りが自由にできるほか、内装は基本的に不要であることから、いわゆる「シック・ハウス症候群」の心配はありません。


I環境保全に貢献!

世界的に高まっているCo2排出による地球温暖化の問題等の顕在化により、地球環境に及ぼす森林の重要性が高まっており、森林の担うべき役割は増しています。その中で、「スケルトン・ウッド・システム」は、自然の力による再生産が可能な木材を無駄なく使用することから、循環型社会の理念に合致するとともに、次世代の環境づくりに大きく貢献するものです。

 

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